とにかく大変でした。お正月早々、親知らずを2本同時に抜いてきました。
大げさに書き始めましたが、案外怖くなかったよ、という体験談になっていますのでこれから親知らずを抜かれる方の参考にしていただければ幸いです。
親知らずを抜くことになったワケ
私の親知らずは4本生えていて、歯医者さんによれば生え方も正常。虫歯もありませんでした。
そんな私が親知らずを抜こうと思った理由は妊活と転勤。
不妊治療中の私は妊娠前に歯の状態を完璧にしておきたいなと思っていました。今は治療休止期間なので、今のうちに抜歯することに。
そして我が家は転勤族。この春に引っ越す可能性が大のため、今のうちに通いなれた歯医者さんで抜いておきたいと思ったのです。
抜歯に関する相談の際、片方の上下同時なら可能と言っていただいたため、まずは右の上下の親知らずを抜くことにしました。
右上の親知らずが歯列から少しずれて生えていたので今まで歯磨きがしにくく、困っていたんです。
抜歯当日の朝
抜歯はお昼過ぎの予約。朝食と昼食は早めの時間に腹6分目くらいまで食べておきました。
ビビりの私、緊張でごはんを食べる余裕がなく、最初は食べないでおこうと思っていたんです。
しかしこれまでに3本の親知らずを抜いている夫から『抜歯の前にお薬を飲むから、緊張するかもしれないけどごはんは食べておいた方がいいよ』とアドバイスをもらい、従うことに。
お化粧は日焼け止めを塗って眉毛を書いて終了。メガネとマスクですっぴんをごまかします。
抜歯直前
歯医者さんに到着。待合室では、
(あー、やだなー。怖いな。診察室に入ったら親知らずが消失してて『これなら抜かなくていいですね』ってならないかな……ならないか……)
なんておバカなことを考えていました。名前を呼ばれ診察室へ……。
ひきつった笑顔で衛生士さんにあいさつし、まずは歯のチェック。もうこの時点で呼吸がうまくできず、手が震えていました。
「たかなしさん、緊張されていますね」
「そっ、そうですね、抜歯は初めてでして……」
「あー、それは緊張しますよね。息をゆっくり吐いてくださいね」
「ハイ」
呼吸を整えようとするのですが、なぜかため息になってしまい。診察室に私の「はぁ……」という声が響きました。
呼吸を整えた後、親知らず抜歯にともなうリスクの説明を受け、同意書にサインをします。サインをする右手がぶるぶると震え、我ながらなんてビビりなんだ!と苦笑い。
化膿止めや痛み止めなどを先に服用し、先生が登場。麻酔を受けました。麻酔が効くまでは衛生士さんによる歯のメンテナンスです。
メンテナンスが終わって先生が再登場された際、緊張のあまり心臓が自分の体の外に出てしまったかと思いました。
先生から「親知らずは問題のない生え方をしていて簡単に抜けると思うのでリラックスしてほしい」と声をかけていただきました。
先生との会話の後、うすいゴム状の青いシートで口元から顔全体を覆われ、いよいよ抜歯開始です。視界はシートの青色が見えるだけになりました。
それは、ほんの一瞬のできごとだった
「じゃあまず上から抜いていきますねー」「ちょっと力が加わりますよー」
めりめり……。
「今、上の親知らず抜けましたからねー」
「えー!?」
上の親知らず、おそらく1分もかからずに抜けました。一瞬の出来事にビックリです。麻酔のおかげで痛みはなく。
「じゃあ次、下の歯いきますねー」 「ちょっと力がかかりますよー」
みしみし……みしみし……みし……ポリッ!
「よし、下の親知らずも抜けましたー」
「……はい(放心)」
下の親知らずもわずかな時間で抜けました。こちらも痛くはなかったです。
私が放心している間に抜歯後にできた穴を縫っていたようですが、こちらも麻酔のおかげで気づかず。あっという間に抜歯が終了しました。
口をゆすぎ、止血用のガーゼを患部に当てていただきます。ガーゼは30分くらい噛むようにとのご指示。抜歯後の様子見で翌日に来院してください、と言われたため予約も入れました。
あらかじめ持ってきていた新品のマスクを装着し、お会計を済ませて帰宅です。
お薬と抜歯後の注意事項(入浴や運動は避ける、食事は麻酔が切れてからなど)が書かれた紙をいただきました。
初めての親知らず抜歯。2本同時でしたが、想像より短時間で痛みもなく。あっという間に終わりました。
抜歯後のあれこれ
痛みや腫れは?
私の場合は麻酔が切れた後と抜歯翌日の朝にじんわりと弱い痛みが出現しました。
「痛いかも?」というレベルの微弱な鈍い痛みで、頓服薬を飲むほどでもなかったので安静にしていました。私の場合、痛みはほんのちょっぴりで腫れはほとんど出ず。右頬の輪郭が普段よりぼやけているかな?という程度です。
過去に親知らずを抜いた夫は、痛みは感じず腫れが少々。ほっぺたに飴を隠しているような感じに腫れていました。抜歯後の痛みや腫れは個人差が大きいみたいです。
食事はどうした?
抜歯後の悩みと言えば食事ですよね。私は熟したバナナ、ヨーグルト、うどんなどをあらかじめ購入していました。しかし疲れと痛みに対する不安で食欲が湧かず。
抜歯後はお薬が出ているので、食欲がなくても何かを食べて薬を飲まないといけません。夫が具ナシの茶わん蒸しを作ってくれたので、麻酔がきれたあとに左側の歯でゆっくりと食べました。
この記事を書いているのは抜歯翌日ですが、雑炊やヨーグルトなど食べやすそうなものをゆっくりと慎重に食べています。
その他
抜歯後は少量ずつ出血すると聞いていたので、眠るときは枕にバスタオルを巻いて枕を汚さないように対処しています。
歯磨きはヘッドの小さいもので傷口にさわらないように慎重にみがいています。抜歯後の歯磨きに関しては、歯医者さんで説明を受けるはずですのでよく聞いておきましょう。
抜歯後の様子見できょう歯医者に行ってきましたが、術後の状態は良好とのこと。1週間後に抜糸をすることになりました。
かかった費用
抜歯当日に払ったのが約4,600円、翌日の様子見で払ったのが約400円くらいでした。
私が通っている歯医者さんは初診時にレントゲンを撮るところのため今回は撮影せず。もし抜歯にあたって歯のレントゲンを撮るのであれば、もっと費用がかかるのかなと思います。
ちなみに、過去に同じ歯医者さんで親知らずを抜いた夫は1回につき5,000円くらいかかっていました。夫の親知らずは埋もれたり横に生えたりしていたらしいので、難しい抜歯の時はお金もプラスでかかるようです。
初めての親知らず抜歯。不安でどうにかなりそうでしたが、衛生士さんや先生のおかげでなんとかなりました。残り2本の親知らずも歯医者さんと相談し、計画的に抜いていく予定です。
この記事を読まれた方にとって、少しでも参考になることがありましたなら幸いです☆